ふるさと納税という制度をご存知でしょうか?
名前は聞いたことあると言う方、大変増えております。
各種メディアで取り上げられる機会が増えており、聞いたことがある方が増えてはいますが、では実際どのようなものなのか、改めてご説明いたします。
(個人の主観で書いてますので、不適切な表現などありましたらご指摘ください)
ひとことで言ってしまうと、自治体への寄附で、寄附金控除の対象となる制度です。
ただそれだけであれば、ここまで流行らないのですが、流行っている理由として、寄附し他自治体から「お礼の品」と言
われる寄附先の自治体からもらえる「特産品」がもらえると言うことが大きく影響しています。
メディアも「特産品」をピックアップしている場合が多いので、イメージとして
ふるさと納税 = 特産品がもらえる制度 のように思っている人が多いようです。
あまり制度を知らずに寄附してしまうと、金額に見合わないものが送られてくると言うような話も聞いたことがあります。(中にはクレームの電話と言う話も…)
これも間違えで、商品購入ではなく、寄附のお礼だからものへのクレームはちょっとどうかという感じです。
具体的にふるさと納税のメリットをご説明いたします。
1.寄附先の自治体を選ぶことができます
ふるさと納税の寄附
先は全国1788自治体の中から選んで寄附できます。選ぶ基準はあなた次第です。ふるさと納税だから自分の故郷じゃなくても問題ありません。お世話になったまちや好きなまちなど、希望する全国の自治体へ寄附することができます。
寄附と納税と2つの言葉が出てきてしまっているのですが、そもそも寄附なのにふるさと納税と言っているのかと言いますと、寄附したお金は、確定申告で寄附者に還付・減税されて返ってきます。そのお金を寄附先のまちでは財源として使用するので、税金が寄附先自治体へ移るような感じになるため寄附なのに納税
といっています。
総務省のHPにも記載されておりますが、地方で育った子供は納税する頃になると、都市部で生活をする人がおり、地方は子供のために税金を使い、自分で税金を払う頃には地方にはいないという構図となっています。一言でいってしまうと不公平かなと思ってしまいます。
このような背景を少しでも解消できる「ふるさと納税制度」はすばらしいと思います。
2.寄附の使い道を指定して寄附できます
ふるさと納税をするときに、ほとんどの自治体で、寄附の使い道(使途と呼ぶ自治体もあります)が指定できます。簡単に書いてますが、画期的です!
普通の納税では所得税や住民税と税の種類はありますが、何に使われるか指定はできません。
自治体ごとに違いはありますが、「子供たちのため」「産業のため」「文化遺産保護」など様々です。それに答えるようにまちは「何に使いました」と報告をホームページなどで公表してくれますので、それをみて納得
したりまた寄附したくなったりできます。
最近では「クラウドファンディング(※)」で寄附を集めている自治体もあります。目的が明確で寄附もしやすく大変良い方式だと思います。これからさらに増えていくと思います。
(※通常のクラウドファンディングの場合、目標金額到達で支払いますが、ふるさと納税のクラウドファンディングは目標達成しなくても寄附は渡るという仕組みとなっており、少し通常とは異なります。)
3.お礼の品がもらえます
これが目当てで寄附している方も多いですが、お礼の品がもらえます。何かもらえるとやっぱりうれしいですね。
地方の製品や農産物・工芸品など有名になって購入することができるものが沢山あります。そういったものが流通しており、もらえるのがふるさと納税です。
全国各地の牛肉の食べ比べやおいしい物を発掘したり、ちょっと変化球ですがまちを応援するということができるふるさと納税はすばらしい制度であると思います。
注意する点
いいことばかりお伝えしてますが、メリットを受けるためには「寄附してものをもらって終わり」では無く、ちゃんと手続きが必要になります。
ふるさと納税は寄附金控除の対象となり、寄附金控除を受けるためには確定申告が必要です。
また、ふるさと納税では簡単に控除を受けるための制度として、「ワンストップ特例制度」という制度があり、いづれかの方法で手続きする必要があります。
※控除に関しては次回以降で説明いたします。
なんとなくですが、ふるさと納税を理解して頂けたでしょうか?
「具体的な方法」や「まちの選び方」など疑問は沢山あると思いますので、それらも引き続きご説明いたします。
下記のHPにもふるさと納税の説明などがあります。